「訪問看護」と「訪問介護」何が違うの?

東京都練馬区で運営する
「あさひ訪問看護ステーション」の
「訪問看護コラム」です。
 

在宅生活を支える2つのサービス
~「訪問看護」と「訪問介護」の違い~
 

「できるだけ自宅で暮らしたい」
そう願う方を支えるために、
さまざまな在宅サービスがあります。
なかでもよく混同されやすいのが
「訪問看護」と「訪問介護」です。 

 
どちらもご自宅で受けられるサービスですが、
実際には担う役割が大きく異なります。
そして、医療や病気の管理を必要とする方にとって
欠かせないのが訪問看護です。
 

今回は、その違いをわかりやすく整理しながら、
訪問看護の強みについてご紹介します。
 

第1章:違いを知ることが「安心」につながる
第2章:訪問看護でできること 〜医療の安心を支える〜
第3章:訪問介護との違いと連携の大切さ

 

第1章:違いを知ることが「安心」につながる

  
高齢化が進む日本では、
病気や障がいを抱えながらも
「できるだけ住み慣れた家で過ごしたい」
と願う方が年々増えています。
 

医療や介護の仕組みが整ってきたこともあり、
在宅で療養生活を続けることは以前よりも
現実的な選択肢となってきました。
 

しかし、その一方で

「訪問介護があれば病気のケアもしてもらえるのでは?」
「訪問看護って実際にどんなことをしてくれるの?」

といった誤解や混乱の声を耳にすることも多くあります。
 

名前が似ているために区別がつきにくく、
どちらのサービスを利用すればよいのか
迷ってしまうご家族も少なくありません。
 

こうした混乱は、必要なサポートを
十分に受けられない原因となることがあります。
 

たとえば、
本来は医療的な処置が必要で訪問看護が適しているケースで、
訪問介護だけを利用してしまうと、
安心して療養を続けることが難しくなる場合があります。
 

逆に、
生活面の援助を中心に必要としているのに、
訪問看護を選んでしまうと
「思っていたサポートと違う」と
感じることもあるでしょう。
 

だからこそ、
訪問看護と訪問介護の違いを正しく理解することは、
ご本人とご家族にとって大切なことです。
 

違いを知っていれば、
「いま必要なのはどちらの支援か」を判断でき、
必要なときに必要なサポートを受けることができます。
 

結果として、
安心できる在宅生活を整えるための大きな力になるのです。

 

第2章:訪問看護でできること 〜医療の安心を支える〜

 

訪問看護は、
主治医の指示に基づいて
看護師やリハビリ専門職員がご自宅を訪問し、
医療的なケアや健康管理を行うサービスです。
病気や障がいを抱えながら暮らす方が
「家で安心して過ごす」ための大きな支えとなります。
 

具体的には、

医療的処置:点滴、注射、カテーテル管理、床ずれや傷の処置、感染予防など

健康管理:服薬のサポート、血圧や体温のチェック、体調変化の早期発見

症状緩和・終末期ケア:がんや慢性疾患の痛みや不安を和らげる緩和ケア、自宅での看取り支援

ご家族への支援:介護方法の指導や相談対応、介護者の心のケア

 

必要に応じて理学療法士などによるリハビリを取り入れ、
日常生活動作の維持や回復を支援することも可能です。
 
訪問看護の特徴は、
医療と生活の両面を橋渡しできることです。

体調が整えば暮らしが楽になり、
生活環境が整えば医療ケアもスムーズに進みます。
その両方をつなぎ、ご本人とご家族に寄り添えるのが訪問看護です。
 

また、多くの事業所では夜間や休日にも相談できる体制を整えており、
急な体調変化に備えられる安心感があります。
「困ったときにすぐ頼れる存在がいる」という心強さこそ、
訪問看護ならではの大きな価値です。
 
 

第3章:訪問介護との違いと連携の大切さ

 
訪問介護は、食事や入浴、排泄、掃除や調理といった
生活面のサポートを中心に行うサービスです。
医療的な処置は行えません。

 

一方の訪問看護は、
病状を観察し、
必要に応じて医療処置やリハビリを行い、
ご家族の不安にも寄り添うサービスです。
 

つまり、
訪問看護は「医療」、
訪問介護は「生活」を
中心に支えると考えるとわかりやすいでしょう。

 

そして実際の在宅生活では、
両者が連携することで大きな力を発揮します。
訪問看護が病気や体調を管理し、
訪問介護が生活を支えることで、
ご本人は安心して自宅で過ごすことができます。
 

特に、退院直後や終末期といった不安定な時期には、
訪問看護が中心となって
医師・ケアマネジャー・訪問介護と連携し、
チームで支えることがとても大切です。
 

最後に
「訪問看護」と「訪問介護」には
それぞれの役割がありますが、
病気や医療的ケアが必要な方にとっては、
訪問看護が安心の土台となります。
 

私たちあさひ訪問看護ステーションは、
ご本人の想いとご家族の不安に寄り添いながら、
医療と生活をつなぐパートナーでありたいと願っています。
 
 

■ あさひ訪問看護ステーションのご案内
所在地:〒179-0073 東京都練馬区田柄2-27-29 フレンドマンション106号室
TEL:03-5968-6211 FAX:03-5968-6212
営業時間:月~金 9:00~17:00(土日祝休)
訪問対応エリア:練馬区・板橋区・和光市
運営法人:株式会社リブイン https://lihd.co.jp/livein/
ホームページ:https://lihd.co.jp/asahi-houmonkango/

 
 


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